きらきら光る、空の星よ
なぜあなたは存在するの
なぜ私はここにいるの
教えてお願い、知りたいのです。
私はここで何をしているのか、
どなたか知っている人はいませんか?
結局、私の人生って何のため?
誰のために生きているの?
いったい何が起こっているのか、おしえてください。
私は本当に死ぬために生まれてきたのでしょうか。
物語の主人公は物語のなかだけで生き続けるのでしょうか。
あるいは自分が生きる世界から
抜け出た人はいたのでしょうか。
こんなことを尋ねてしまってごめんなさい。
最近よくないことが続いたおかげで
人生について考え、
そして、やりたいことをするには
ほんの限られた時間しかないことに
私は気づいたのです。
この宇宙に生きる住人のひとりとして、私はここで何が起こっているか知る権利があるのです。私は十分な化学物質(二酸化炭素、尿酸など)を排出することで宇宙の維持に貢献しています。これらすべては何のためになされているのでしょうか。
これらのすべてを創ったのは誰で、私はどこにいるのがいいのでしょうか。私は化学物質のひとつですか。感情は。愛については。これらの化学物質を作ったのは誰でしょうか。化学物質が恋に落ちるのでしょうか。
こんな質問をして、もっとも困ってしまうことは、尋ねられた人のほとんどが、私がこんな質問をすること自体がおかしいと思うことです。こんなこと尋ねて何が変わるのか、と思うのです。私にとっては変わるのですが。私はこの質問の核心に迫って、本当の人生の目的を知りたいと思っています。
私は先代の人々が人生について何を物語っているのか調べてみることにしました。先代たちは、現代の人が探している何かについて、何か知っているはずです。私は最も古い先代から見つけようと思い、世界最古の文献に答えを求めました。
私は司書に尋ね、図書館で最も古い本がヴェーダであることを知りました。サンスクリット語で記されており、英語の翻訳もありました。この本が何百巻もあることは聞かされなかったのです。どこから読み始めればよいのかわかりませんでした。
私は司書に、ヴェーダ読本なるものはないのか尋ねたところ、「ヴェーダの解説書」なるものがあると教えてくれました。その本はたった30巻しかなく、索引もついているということだったのでその本から探し求めているものを見つけることにしました。
たったの30巻!もし今読み始めたならば、今世で読み終えることができるでしょう。読み終えることがよい人生目標になります。私はこれまでにたくさんの本を読んできましたが、それでも1冊を読み始めたところ、興味を惹く箇所が出てきました。
第一巻は埃をかぶっており、全創造の絵が描かれていました。絵によると、神のひと呼吸の瞬間に何百万もの宇宙が創造されています。私の視界は確実に広がりました。科学者はこの宇宙が何億兆歳だと言っているからです。そこで、またあらたな疑問が浮かびました。神はいったい何歳なのでしょう?
私は各巻の最初の要約を読み始めました。すると以下のような興味深いトピックがありました。
事象の原因と物質世界
主要な義務
永遠の獲得物
苦しみの原因
創造の究極的な源
導入で私は探し求めているものの鍵を見つけました。「生命体は不完全なため、自分の体のなかで起こっていることすら知らない。食べ物を食べるが、それがどのようなエネルギーに変化し、体を維持するのかということを知らない。生命体が完全であれば、その人は起こっているすべてを知っているはずである。至高の人物はすべてにおいて完全であるので、全知であるということは極めて自然なことである。」
つまり至高の人物を探せば、その人物からすべての答えを得られるということに思えました。この1巻がその人物について多くの情報を提供してくれそうです。かれどこに住み、どうやってそこに行けるのか、どうやってかれを認識するのか、なぜ呼吸からすべての宇宙を創りだしたのか、なぜ私がこの宇宙にいるのか、いつこの宇宙が滅びるのか、ということをです。本当に多くを学ぶことができるはずです。ですが、とてもこのような膨大な量の本を読めないと思ったので、司書のもとに戻りました。
「すみません、ヴェーダの神髄(シュリーマド・バーガヴァタム)はちょっと私には難しすぎます。何か1冊くらいで読み終えるような本はありませんか。」
「ということは、あなたはヴェーダの基礎を探しているのですね、それなら『バガヴァッド・ギーター』神の詩ですね、これは1冊だけなのですよ。」
ほっとしました。1冊の本で、どの挿絵も気に入りました。それでもサンスクリットが多く記されていましたが、1冊ならこれに集中して読み終えることができます。それでもまだ、サンスクリットを併記しているこの文書をすべて理解できる自信がありませんでした。質問の答えはここにあるように思うのですが、やはり私の英語的な頭ではこの言語を理解できないでしょう。誰か助けてくれる人がいないものかと考えました。
出版社のアメリカ以外に連絡先は載っておらず、私には遠すぎました。著者の名前は「尊い師A・C・バクティ・ヴェーダーンタ・スワミ・プラブパーダ」となっていました。
インターネットで世界のことがわかる時代です。かれがすでに1977年に他界されていたことを知りました。ですがかれは生前80冊以上もの本を著し、その門徒が世界中のセンターで教えを説いていました。
私は一番近いセンターに足を運んでみて驚きました。多くの人が同じようにそこを訪れて私と同じような質問をしているのです。うれしいことにかれらはその答えをもっているようです!私が「人生の目的は何ですか?」と尋ねるとまったく率直に答えてくれるではありませんか。実際私のすべての質問に答えたのです。
人生の目的は何ですか?
人生の目的は至高主に愛を込めて奉仕することです。
至高主とは誰ですか?
至高主はすべてを創造した根源のお方です。
なぜそのお方は私を創られたのですか?
あなたと愛のこもった関係を持つためです。
なぜ私はそのお方を見ることができないのでしょう?
あなたはそのお方を見ることができます。主には3つの姿があります。ひとつは主の根源の人格的な姿。もうひとつはあなたのハートに寄り添い、あなた(あなたの意識)を導いている局所的な姿、そして最後に、創造物のすべての原子のなかに遍在する姿です。
なぜ私は存在するのですか?
あなたは至上主と愛情ある関係を楽しむために存在しています。
私との愛情関係とは何ですか?
それはあなたの望みによります。基本的に5種類の関係を、主と持つことができます。
・消極的な感謝の関係
・活動的な奉仕の関係
・友人関係
・親子関係
・恋愛関係
私はどの種類の関係を持つことができるのですか?
主との関係を発展させれば見つけることができます。
どうやって主との関係を発展させるのですか。
愛情関係を発展させるための9つの方法があります。
(1) 主について聴く
(2) 主について聴いたことを唱える、または誰かに伝える
(3)主について聴いたことを思い出す
(4) 主の指示にしたがう
(5) 主を崇拝する
(6) 主に祈りを捧げる
(7) 主への個人的な奉仕に従事する
(8) 主の友人になる
(9) すべてを主に捧げる
Q
これらの実践方法を、誰が私に教えてくれますか。
A
これらの教えは、『バガヴァッド・ギーター』と、『シュリーマド・バーガヴァタム』のなかにあります。私たちはこれらの本から学び、そして今、ほかの人に、神をどう愛するのかということを教えています。
Q
なぜたくさんの宗教があるのでしょうか。
A
ただひとつの宗教—神への愛—だけがあります。それがさまざまな言語で、さまざまな社会に、人の理解の度合いに応じて教えられているのです。
Q
何人の神がいるのでしょうか。
A
神はただ一人です。神には無限の姿があります。
Q
神はよい存在なのですか?
A
はい、主はすべての源です。よい、悪いというのは相対的な考えです。神との関係においては、すべてがよいことです。主が存在しないところにおいてはすべてが悪いことです。
Q
なぜ悪があるのですか?
A
神はすべての生命体を導いています。この導きにしたがう者は聖なる者とみなされ、無視する者は悪とみなされます。
Q
なぜ悪いことがよい人々に起こるのでしょうか。
A
すべての行為にはその反動があります。私たちの行為が何であったのか、たとえ知らなかったとしても、反動は必ず返ってきます。たとえば、子どもが熱いものに触れば、その子が熱いことを知っていても、知らなくてもやけどを負います。よって私たちは、意図せずに行ったことがいわゆる悪い反動をつくりだしていることもあるのです。たとえよかれと思ってしていることでもです。
Q
悪い反動を避けるにはどうしたらよいのでしょうか。
A
神の教えに忠実にしたがおうとすればするほど、あなたの人生における悪い反動は小さくなります。反動は私たちが教訓から学ぶためにあります。ですから私たちは規則に従うようになります。その規則は厳しく、反動は自動的に起こります。神の法は人間が創った法のようなものではなく、誰も法とその反動から逃げることはできません。主はあなたのハートの隣に座り、あなたのしたことのすべてを観察しているからです。主はよい助言を与えようとします。私たちがその助言に従わないとき、反動が起こります。
Q
主が私に言っていることを、どうすれば聴けるのでしょうか。
A
訓練が必要です。自分の行為が正しいか、間違っているか、いつも経典と照らし合わせてチェックすることができます。経典は、創造者によって記された、人生の取り扱い説明書のようなものです。あなたには、その内容の理解を助けるよい翻訳と、よい教師が必要です。
Q
なぜ、ある宗教とほかの宗教に違いがあるのですか。なぜ宗教戦争というものがあるのでしょうか。
A
神の教えは全人類共通のものです。しかし神が言っていることをねじ曲げて自分の目的のために使う人がいます。神は皆が、神への愛情奉仕をしながら平和に暮らすことを望んでいます。
Q
特定の宗教に従うことによって、私は完全になることができるのでしょうか。
A
はい、あなたが神の教えに真に従っていればできます。あなたが主との愛情関係を発展させようと誠実に努力すれば、完全になることができます。
私の探求心はある程度満足しました。まだ質問したいことはたくさんあったのですが、いくつかの納得のいく答えをもらいました。毎晩『バガヴァッド・ギーター』のクラスに参加することにし、可能な限り、朝の『シュリーマド・バーガヴァタム』のクラスにも参加するようにしています。この本について何年も学んでいる興味深い人々とも会っています。かれらは神を愛することと、人を助けることにとても忠実なようです。次第に私は神への愛の意味を理解しつつあります。そして、私の主との永遠の関係性について、理解し始めています。
すべては順調です。ただ実をいうと、私が一番興味があることは食べることだったのです!かれらはプラサーダムというおいしいごちそうを作ります。すべてベジタリアンで、ミルク、フルーツ、野菜、穀物だけでひじょうに多くのおいしい料理をつくります。まず神に捧げるからすべての料理がとてもおいしくなるのだとかれらは言います。この想像を超えたおいしさには議論の余地がありません!
最終的に私が言いたいことは、もしあなたが、人生は何のためにあるのかを探しているのなら、『バガヴァッド・ギーター』を読むことをおすすめします。ここにはヴェーダの何百巻もの知識がたった1冊に詰まっています。これは普通の本ではなく、神の詩で、この神がすべてを創造しました。主はすべてのことを知っておられるのです!
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